水道の蛇口をひねると水が出てくるのは当然のことですが、かつては、住んでいる近隣の水道管の工事を行うときは、たびたび水が止まることがありました。

昭和の40年代くらいまで、そのような不便なことがあったと思います。その工事を行う前、住民には事前に周知されてから施工されていましたが、やはり住民は当たり前のことができない不便を感じることが多く、工事予定時間を過ぎても水が出ないと関係部署に文句を言い出す人もいました。また、水が止まると病院・商売などを行なっている人などに多大な影響を与えることも多く、最大のライフラインである、水道を止めない不断水工法の開発が急がれた経緯があります。

不断水工法の工程を具体的に言うと、既設圧送管の分岐点を掘削後、割T字管と呼ばれる分割型のT字管を取付け、さらに仕切り弁も取付けます。そして特殊なコアカッター上の不断水穿孔機を仕切り弁に取付け穿孔を行っていきますが、発生する切削片は水圧があるため、穿孔機内に押し出され回収されます。管の所定の穿孔が終了したら仕切り弁を全閉し、穿孔機を撤去して完了となります。

かいつまんで言うと、既設の管にある不具合箇所を避け、新たに水のバイパス回路を設ける施工で、施工が終わったら不具合箇所の撤去は直ちに、あるいは都合がいいタイミングで行うことができます。昭和34年に開発されたこの工法により、不断水工事が可能になり、日常生活に影響を及ぼさない水道工事ができるようになったのです。この工法は機械的に行なう工法ですが、液体窒素などを使って栓をする凍結工法も開発され、不断水工法は進化を続けています。

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