不断水工事の一つに、凍結による方法があります。

これは工事したい水道管の直前の箇所を冷媒により冷やして中の水を凍らせてしまい、即席のバルブ代わりとして用いようという発想です。必要に応じて、工事したい水道管の直後の箇所についても同じように冷やして凍らせてしまい、工事中に水が逆流してくるようなことがないようにします。

冷媒により冷やすといっても生半可な冷やし方ではそう簡単に中の水は凍りません。用いられるのは多くの場合、液体窒素です。比較的簡単にマイナス200度近い低温が得られることに加えて、空気中の窒素が原料ですから豊富にあること、環境や人体にさして悪影響を及ぼさないことが不断水工事に用いられる冷媒として適しています。

ただ、単に水道管に液体窒素を振り掛けるくらいでは到底中の水は凍らないでしょうし、たとえ凍ったとしても無駄に液体窒素を使ってしまうことになります。そこで実際の不断水工事では、即席の発泡スチロール容器のようなものが用いられます。

凍らせたい部分の水道管がちょうど真ん中を貫くように穴を開けた容器を組み合わせ、その中に液体窒素を入れて冷やすわけです。だいたい、水道管の太さが太いほど凍らせる部分の長さは長くすることが求められますから、それだけ大きな容器が必要になってきます。ちなみに工事終了後は温めて氷を溶かすことになります。放置しておいてもそのうち溶けるでしょうが、単純にドライヤーなどが用いられることもあります。

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